闇金について

闇金の利息はどれくらい?(年利3142%)

2007年1月1日

闇金の利息はトイチからトサンが主流です。トイチというのは10日で1割、トサンの場合は10日で3割利息がつくという意味です。

では、一般的な貸金業者の利息と闇金の利息ではどれくらい異なるかを見てみましょう。

 

闇金とは 闇金の定義

闇金とは、正式な貸金業としての登録を行わずに違法な金利で営業している貸金業者です。
違法な貸金業者なので、まず表立って営業を行なうことはありません。

登録業者の番号や偽の番号を使ったり、明らかにおかしい宣伝文句で広告を出したりもします。また借金歴のあるものに対してダイレクトメールなどを送りつけたりもします。

詳しくは 闇金の手口 をお読みください。

貸金業者の利息

貸金業者とは、消費者金融、クレジットカード会社などです。
銀行や労働金庫も様々な融資を行なっていますが貸金業者ではありません。銀行の金利は貸金業者よりも低く設定されています。

2010年より貸金業者の上限金利は以下の通りです。
これより高い金利でお金を貸すことはできません。

貸出額 上限金利
10万円まで 20%
10万円~100万円まで 18%
100万円以上 15%

2010年以前も現在も上限金利は同じでした。しかしグレーゾーンというのが存在しており、罰則なく最高29.2%までは認めれていたのです。ですが、2010年以降は刑事罰や行政処分の対象になったことから、上限金利が守られるようになりました。

参考までに、普通預金に預けるお金は0.01から0.02%です。およそ1000分の1ですね。(2017年8月)

闇金と貸金業者の利息の比較

では、それぞれ10万円を借りたとします。
1年間借りた場合はいくらになっているでしょうか。

貸金業者の場合

10万円借りた場合の上限金利は20%です。今回は20%の金利で借りたとします。
20%というのは、1年間10万円を借りた場合、1年間で20%の利息がつくということです。
(半年で返せば半分の10%になります)

計算していくと1年間返済せずに10万円借りた場合は20%の金利になるので、単純に2万円の利息がつくことになります。

⇒10万円×0.2÷365×365=2万円

1年間10万円を借りた場合、利息分合わせて12万円返す必要があります。

闇金業者の場合

10万円をトイチで借りたとします。トイチは10日で1割です。
10日ごとに1割(10%)金額が増えていきます。

10日後:10万円+1万円=11万
20日後:11万円+1.1万円12.1万円

これを365日まで繰り返していくと

360日後:10万円+309万
365日後:10万円+314万=324.2万円!!

1年で3142%の利息がつく計算になります。
これは複利計算といって、10日毎に利息が増えていくので、その利息に対しても計算の対象となるからです。

貸金業者と闇金の比較結果

同じ10万円を1年間借りる場合の比較結果です。

貸金業者: 12万円(年利20%)
闇金業者:324万円(といち)

なんとその差は27倍となりました。

この結果から、いかに闇金業者が高い利息でお金を貸しているかがわかります。
これで闇金の金利(トイチ)がどれくらい高利なものか理解できたのではないでしょうか。

ですが闇金の金利はトイチだけではりません。
場合によっては、トイチ以上の、トニ、トサン、トヨン、トゴという闇金業者も実在しています。

それぞれの金利を比較していきます。

発生する利息 年利(複利)
20%(上限金利) 1年間で2割 20%
トイチ 10日で1割 3142%
トニ 10日で2割 77545%
トサン 10日で3割 1441791%
トヨン 10日で4割 21561119%
トゴ 10日で5割 267504316%

笑ってしまうほど桁が違います。トゴの場合、2億6750%です。
トゴで10万円を1年間借りた場合、1年後には2293億円も返済しなければなりません。

実際の闇金現場では

実際には闇金に対して1年間トイチで借りることはありません。
その前に必ず回収が入るからです。

トイチでお金を借りた場合は、10日後には借りたお金にプラスして1割の利息を支払わなければなりません。5万円借りた場合は5万5千円。10万円借りた場合は11万円です。

もし10日後返せない場合は、利息だけ返済するように求めてきます。闇金も元本を一括で返してもらうよりは、10日ごとに1割の利息だけを受けとり続けた方が儲かるわけです。

実際に闇金業者は初めての客には10万円も貸しません。よくて5万円です。回収できなくても痛くない額を融資します。
また実際にお金を貸す場合は、前もって利息分を差し引いた額を貸します。トイチの場合は5万の場合は4万5千円。

トサンの場合は、5万円借りたいもかかわらず、1万5千円が利息として引かれ、3万5千円しか手元に残りません。もし10万円必要な場合は、3つの闇金から借りるしかありません。

まとめ

利息制限法にて上限金利は定められています。その上限を超えて闇金業者はお金を貸しているわけです。
当然法律を破った場合には、刑事罰の対象になるために闇金業者は逮捕されます。

そのリスクを覚悟の上で闇金業者はお金を貸しているのです。弁護士に相談されたらお金は回収できなくなります。

 

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