パチンコの話題

休業要請に従わないパチンコ店は悪なのか(コロナ騒動)

2020年4月23日

パチンコ業界に対する世間のイメージがここ最近大幅に低下している。パチンコ=悪となった。
それはなぜなのか?を書いていきたい。

新型コロナウイルス対策の中、休業要請に従わないパチンコ店が問題になっている。
大阪府等は要請に従わない施設名を公表するなどさらに強い措置を検討中だ。

全国に緊急事態宣言が出されたが休業しているパチンコホールは全国でおよそ6割。(4/23現在)
時短営業を含め約4割の店舗は通常通り毎日営業している。

なぜ国からの要請に従わないのかはいくつかの理由があると思われる。

 

なぜパチンコ店は営業し続けているのか

パチンコを今でも営業しているのは以下のような理由があるからだ。

  1. 経営的に厳しいためやむを得ず営業している(休業補償は微々たるものだ)
  2. 他店がやっているからうちもやる
  3. あくまで要請なので従う必要はない(罰則があれば休業する)
  4. 新台導入の今がチャンス
  5. 三密ではないから

どれか一つというよりは複合の理由が多いだろう。

その中でも1の原因が一番多いと思われる。
毎月、ローンや地代家賃を支払う必要がある。従業員の給与も必要だろう。
従業員の給与は雇用調整助成金があるが申請から2ヶ月は待たなかればならない。
※中小企業の場合は休業手当額の9割が保障される(上限8330円あり)

他店がやっているからうちもやる、というのも多いかもしれない。
そう思うのも当然だろう。なぜ自分のところだけ割を食わなければならないのか。

そして、せっかく新台導入(シンフォギア2やサラリーマン番長2)したのだからやるしかない。むしろ他がやっていない今がチャンスということも大いにありそうだ。

様々な理由があると思うが「営業しなければ店が潰れてしまう」というのが大きな理由だろう。

パチンコ店は三密ではないのか?

パチンコ店は多くの客が密集する場所であるが、パチンコ店は三密ではないと言われている。人との距離は近いが話すわけではない。換気も十分に行っている。アルコール消毒など常に気をつけていると。

はたしてそうだろうか?三密ではないかもしれないが十分危険なリスクは存在している。

パチンコ店が十分換気を行っているというのは大きな間違い。
パチンコを打った人ならわかると思うが、1時間店内にいただけで服全体がタバコくさくなる。換気が良ければここまで臭くならないはずだ。

そしてパチンコやパチスロ台は音が爆音だ。耳栓をしなければ耳が痛くなるくらいだ。そんな状況で外と中を換気していたら音が外に大量に漏れることになる。逆に音を外に逃さないために密封状態になっているとも思える。それはライブハウスと同じ状況だ。そんな状態で空気がよくなるはずがない。

ハンドルや台はアルコール除菌できたとしても、常に手で触っている玉やメダルは除菌などできない。
パチンコの玉は循環しているかもしれないが、メダルの場合は前者が触れたメダルを直接触れることになる。常に危険と隣合わせだ。

パチンコ店でクラスターが発生したという事実はないが、そうなる可能性は十分あるし、本人が世間体を考えて言わないだけと場合もある。これは夜のお店と同じことだ。

それでも行ってしまうパチンカス

このご時世にパチンコやパチスロを打っている人はパチンコ依存症の可能性が高い。
暇があるとパチンコを打ちたくて我慢できない。それは完全に依存症という病気だ。

特に新台の場合は並んででも打ちたいだろう。
店が開いている限り通ってしまう。コロナが危険だから行かないという選択肢はない。

近所に空いている店がなければ他県にも行ってしまう。千葉県に緊急事態宣言が出されたから隣県の茨城県に行ったというニュースが大々的に報道された。これをきっかけで全国に緊急事態宣言が出されたと言っても過言ではない。

彼らにとってはコロナに「感染するのも含めてギャンブル」というわけだ。自分だけは罹らない、罹ったとしても軽症だという謎の自信がある。

秋葉原某店での開店待ち行列がニュースになった。


さいごに

パチンコ店が自粛せずに営業を続けている理由もわかる。僅かな休業補償を受けてもなんのメリットもないし、法にも触れないからだ。日銭が稼げなければ毎月の借金や家賃、従業員の給与も払えない。

周りの同業者も営業しているし、お客さんも他県から来てくれる。店を閉める理由などない。
単体で考えたらそうだろう。自主つする義務はない。お願いレベルだからだ。

だが、パチンコ業界にとってこの一連の騒ぎは大きな損失になるだろう。
営業自粛を求められているのにそれを拒否。相当に世間のイメージが悪い。
大勢が集まるパチンコ店。ただの娯楽である。そこがまっさきに自粛すべきところなのだ。

パチンコは今必要ではない娯楽でありギャンブルだ。

おとなしく自粛をしていれば、騒動後は何事もなく営業できていたかもしれない。
大手が先頭を切って自粛に動いたことは好評価に繋がったはずだ。
すべてをまとめられなかった組合にも責任はあるだろう。店ごとの問題でない。

3店方式の一つである景品交換所(TUC)を一斉に休業することや、警察も新台許可などしなければ良い。自粛に対する様々な取り組みが出来ただろう。

今後のパチンコ業界への風当たりは当面強くなりそうだ。

 

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