貸金業界のこと

銀行カードローンの自主規制によって闇金が増えていく

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国内銀行が銀行カードローンに対して新たな自主規制を発表した。2018年1月より行われるのは以下の2つ。

1.即日融資を取りやめる
2.貸付自粛制度を設ける

今までは銀行カードを作っていたら即日融資が出来ていたが、その審査が不十分であるために即日融資を停止すること。
貸付自粛制度というのは、家族からの申し出により新規に貸出ができないようにするためのもの。

そのそもなぜこの2つを来年より実施することになったのだろうか

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銀行カードローンの仕組み

最近は個人向け銀行カードローンが大流行だ。銀行カードローンとは銀行が個人に対して無担保でお金を貸すこと。

仕組みはこうだ。
申込の際保証人は不要だが、申込の際には金融機関と保証会社から審査を受ける必要がある。
審査の結果、保証が受けられる場合はカードローンを利用することができる。万一延滞による貸し倒れが起きた場合は保証会社が金融機関に代位弁済するので金融機関はリスクがない。

保証会社は主にそれぞれの銀行の系列の消費者金融などが行なう事が多い。三菱東京UFJ銀行ならアコムだ。
個人が支払う利息をそれぞれ銀行と保証会社(消費者金融など)が折半する。

銀行カードローンの問題点

銀行カードローンの問題点は審査が甘いことだ。

貸金業法の総量規制(2010年6月より)が始まり、年収の3分の1を超える貸出ができなくなった。
対象になったのは、消費者金融、信販会社、クレジット会社だ。これには銀行は含まれていない。

総量規制が始まってからは、審査が厳しくなったこともあり、個人向けの貸出額が減少。
過払い請求も重なり、消費者金融は大打撃を受けた。消費者金融の大手「武富士」も倒産に追い込まれた。
アコムを含む多くの消費者金融が大手銀行の傘下に入った。

個人としてもお金が消費者金融から借りれなくなった。そこに目を付けたのが銀行カードローンだ。

総量規制の対象に銀行は含まれていない。消費者金融とタッグを組んで、そして多額の宣伝広告費を使って個人ローンを増やしていった。それに伴って個人の借金も増えた。

銀行がやりたい放題お金を貸していることに対してたくさんの批判の声も上がっていた。
審査も甘く、フリーターや学生、主婦など定職がなくても借りることができた。
過剰融資も問題になっている。

そして多くの場合支払いは「リボ払い」である。そのため借金で首が回らない個人も増えてきた。

2017年10月からは毎月の融資残高を各銀行が公表しなければならない事態にもなった。

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今回の自主規制で何か変わるのか

今回の自主規制ですぐに何か変わるとも思えない。

表向きは「借りての情報を警察庁に照会する仕組みを導入して反社会勢力との取引を排除するため」とある。
単なる貸し過ぎに対する批判をかわす狙いかもしれない。

総量規制が始まる前は消費者金融が青天井でお金を貸し続けていた。
それも年利28%近くの利息を取っていた。消費者金融は相当儲かっていただろう。
消費者金融のCMを見ない日はないくらい消費者をあおっていた。

だが自己破産などが問題となり、総量規制が導入されてからは状況が変わった。

苦しんでいた消費者金融を傘下に取り込み、総量規制を受けない銀行が同じことをやっているのが今の現状。
以前となにも変わらない。

即日審査できないからと言って、特に困るのはごく僅かな人だけだ。

銀行や消費者金融から借りれなくなったらどうする

今後は銀行に対しても何らかの規制が入るだろう。それは総量規制かも知れないし、新たな制度かもしれない。

今はネットで簡単に買い物ができる時代。カードがあればお金が手元になくても購入することができる。
これは便利なのかもしれないが、一歩間違えれば大変なことになる。

お金がないのに、商品が変えてしまうというのは、残るのは借金ということになるのだ。
そしてその借金の多くは「リボ払い」。リボ払いの毎月一定額支払続けるやり方だ。

毎月一定額しか払わないので、いくら払い続けても借金は減っていかない。リボ払いは本当に怖い支払い方法である。
それに気付かない消費者が本当に多い。

銀行に規制が入って、貸し渋るようになったらどうなるのか?
需要と供給でバランスが取れているのに供給をストップしたらどうなるのか?
そこは高い利息でも借りるしかないだろう。

消費者金融からも借りれない。銀行からも借りれない。友人知人からも借りれない。
ではどこから借りるのか?

違法な闇金しか残っていない。そして最近は怪しげな個人融資なるものも存在する。
闇金の利息は「といち」や「とさん」だ。といちとは、10日で1割。とさんは10日で3割。
これが闇金では常識だ。ネット社会になって顔が見えないことをいいことに、今後はやりたい放題な状況になるだろう。

法律が追いついていないのが実情で、テレビ・マスコミが消費を煽り続ける限り借金問題はなくならないだろう。

まとめ

消費者の買い物意欲は減ることはない。パチンコで借金はあたりまえ。スマホゲームの課金も日常茶飯事。

今回は批判をかわすための銀行側の自主規制が強い。

そもそも借金をしてまで何かを購入する必要はないはず。だが人の心の深層心理をついて借金をさせようとしている。
三菱東京UFJ銀行の阿部寛のさわやかなCMなどもそう。

「逆に借金を身を滅ぼす」「借金は悪いことだ」というイメージCMを流し続けたら、借金をする人は激減するはずだ。

銀行カードローンの利息が15% そして銀行に預けている普通口座の金利が0.001%。15000倍だ。
どう考えても釣り合いが取れない。今は銀行にとって個人のカードローンはドル箱商品だ。

借金問題にしろ、ギャンブル依存症にしろ、まだまだ問題は山積みだ。
お金はすぐに借りられる。本来パチンコ店の中にATMがあること自体が異常なのだ。借金してパチンコを打てと言わんばかり。

スマホゲームにしても、1日で10万円課金する人もあたりまえに存在する。本人の価値観かもしれないが、作る側の自主規制も今後はより必要だ。

今後、闇金が増えなければよいのだが・・・

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