以下、金融庁が発表している貸金業者登録数(全国の消費者金融業者)の推移になります。
『 消費者金融数の推移 』を見て頂ければさらに過去からの推移がわかります。
グラフをみれば一目瞭然ですが、毎年毎月少しずつですが登録業者数が減少しています。
平成24年2月末時点では、その数が2371件となっています。
1年前と比べて、約200業者減少したことになります。
10年前(27551業者)と比べると、10分の1以下となっています。
その原因は一目瞭然で、改正貸金施行や過払い金支払い負担増などからの廃業です。
減る正規業者と増える闇金
一方、正規登録をしないで違法な高金利を行う闇金(ヤミ金)が増えています。
日本貸金協会の調査によると、消費者金融などの個人利用者のうち、闇金を利用したり接触したりした人の割合が7.8%と、1年前より1.3%も増加しています。
これも改正貸金施行の影響で、正規の登録会社から借り入れできなくなった利用者が闇金に手を出したとみられています。
事業者の場合はさらに多く、利用や接触をもった事業者は22.9%となっています。
こちらは7.7%も上昇しています。
事業者の場合は突発的な資金が必要になることもあり、ヤミ金に手を出してしまう例が増えたとみられます。
1年前 | 現在 | 上昇率 | |
---|---|---|---|
個人利用者 | 6.5% | 7.8% | 1.3% |
事業者 | 15.2% | 22.9% | 7.7% |
上昇しているのはヤミ金利用だけではなく、クレジットカードを利用した「ショッピング枠の現金化」の利用も増加しています。こちらも同様4.1%増加の19.8%となっています。
借金をしないと生活できない事実は変わりません。
非正規労働者が増え、給料も上がらないこのご時世。
その事実を無視し、弱者を切り捨てるのが今の現状なのです。
規制したため、正規の消費者金融からはこれ以上借りることができなくなり、藁をもつかむ思いで闇金やショッピング枠を利用する。これはもうわかりきっていたとです。
規制ばかりして根本的な景気対策は一向に進まない日本は今後どうなるのでしょうか。