日本でギャンブルと呼ばれるものはいろいろとあります。では、ギャンブルで勝つ確率はどれくらいあるのか調べてみました。
調べてみると、パチンコが一番勝ちやすいのが分かります。(本当かどうかは後述にて)
ギャンブルにもいろいろと種類があります。
公営ギャンブルは「競馬」「競輪」「競艇」「オートレース」の4種類。
それ以外にも大枠では「宝くじ」や「totoBIG」なども含まれるかもしれません。
そしてパチンコ・パチスロ。
パチンコ・パチスロは表向けでは遊戯ですが、あきらかにギャンブルです。
まずはこれらギャンブル売上がどれくらいあるかを見ていきます。
各ギャンブルの売上高
- パチンコ・パチスロ:21兆6260億円
- 競馬:2兆6800億円
- 競艇:1兆1111億円
- 競輪:6345億円
- 地方競馬:4870億円
- オートレース:654億円
平成28年度の総売上高は約26兆6040億円。
その中で圧倒的な売上を誇るのが「パチンコ・パチスロ業界」です。
これはギャンブル全体の約81%を占めます。次は競馬(JRA)で全体の10%。
全国に1万店あるパチンコ・パチスロ業界がいかに巨大な産業であるかわかります。
では、それぞれの還元率を見ていきます。
ギャンブルの還元率
還元率とは、利用金額に対して、どのくらいの金額が返ってくるか(リターン)の割合です。
還元率は、以下の式で求めることができます。
還元率% =戻ってきた金額÷投資金額×100
早い話が、いくら使っていくら戻ってくるかということです。
その数字が高いほど良いということになります。
例として、1万円使って8千円戻ってきたら還元率は80%です。
80%=8000/10000×100
では、それぞれの還元率を見ていきましょう。比較として宝くじなども含めてみます。
還元率 | |
---|---|
パチンコ・パチスロ | 80%~90% |
競馬(JRA) | 74.8% |
競輪 | 74.8% |
オートレース | 70% |
宝くじ | 47% |
ロト6 | 43%以下 |
toto | 50% |
当たり前ですが100%を超える還元率はありません。
ギャンブルというのは、必ず胴元が勝つ仕組みになっています。
胴元が勝てなければ、そもそもギャンブルの「場を提供する意味」がありません。
競馬などはある程度納得できますが、宝くじの還元率は半分もありません。
その収益の多くが国の公共事業に使われています。
【宝くじ 売り上げの使途内訳】
宝くじの場合は、1枚300円で夢を見ることができるわけですから、これほどお得なギャンブルはないのかもしれません。
パチンコ・パチスロの還元率
◆パチンコ・スロットの還元率80~90%と言われています。
実際に、つい最近まで還元率を公開しているお店もありました。
おおよそ粗利益が10%~20%でした。
■動画で見たい方は以下でどうぞ。
YouTube動画(4:00~。音がでます)
還元率の数字だけ見れば、他のギャンブルに較べて、案外いいんじゃないか?と思ってしまいますね。
下のグラフをご覧ください。
【パチンコ 業界売上げ推移】
30兆1770億円⇒21兆6260億円(28%減)
【パチンコ 参加人口推移】
1,450万人⇒940万人(35%減)
【パチンコ 年間平均活動数推移】
25.6回⇒29.8回(16%増)
パチンコ(パチスロ)業界の売上は、この10年間で約3割落ち込んでいます。
パチンコをやる人が35%減ったからです。
その低下を補うように、パチンコに行く人の来店回数は増えています。
今後もパチンコ業界は縮小していくでしょう。
参加人数の低下、出玉規制、喫煙による健康被害など問題が山積みです。
店側も利益確保のため、還元率は徐々に低下していくと予想されます。
ギャンブルの中でパチンコが本当に勝ちやすいのか
還元率だけみると、どのギャンブルよりもパチンコ、パチスロが有利に見えます。
ですが、本当に勝ちやすいのでしょうか?
パチンコは打つ人によって還元率が変わります。
他のギャンブルももちろんそうですが、予想の精度を上げることによって的中率を上げることができます。ですがパチンコほど「勝ち要素」が多いものはありません。
下記のように「勝ち要素」が他のギャンブルに比べて多いのが特徴です。
・客が多い店に行く
・イベント日にいく
・釘をみる
・情報誌を見て台の知識をつける
・スロットの設定を看破する
・ハイエナを行なう
パチンコの還元率は「パチンコ店によって」「立ち回りによって」「個人の知識によって」それぞれ変わってきます。ある人は還元率50%であっても、ある人は120%の人もいるわけです。
ただ漠然と回らないパチンコを打ってても還元率は低い。逆に回る台を探して打てば還元率は上がっていきます。スロットの場合も設定1を打つより設定6を打つほうが還元率は上がります。
努力すれば100%を超えることも可能。反対に何の努力もしなければ還元率50%もいきません。
勝ち要素が多いというのがギャンブルで勝つための条件。
パチンコやパチスロは勝てる要素が多い。
その分勝ちやすいのですが、結局はその分努力が必要だということです。
単純に娯楽として考えるのなら、それほど良いギャンブルとは言えません。
100%を超える還元率は存在しない
今までの数字でわかることは、どのギャンブルをみても「100%を超える還元率なんてない 」 ということです。
必ず胴元が勝つことになっています。パチンコ以外は券を販売する前から既に利益が確定しています。
1回、2回は勝つこともあるでしょう。5回連続で勝つこともあるかもしれません。
しかし、大多数の人は、回を重ねるごとに確実に負け続けることになります。
それは還元率が物語っています
最終的には還元率の数字になるのです。
競馬、競艇、競輪、オートレースは予想するのが楽しい。
宝くじは夢を買うために購入します。
パチンコは毎日通うことができますが、その分回を重ねるごとに負け額が増えていく。
ギャンブル依存症になり、借金を重ねる人が後を絶ちません。
負けたお金はギャンブルで取り返す。これがギャンブル依存症の考え方です。
ギャンブルで勝つ確率。
タイトルの答えですが、結局ギャンブルで勝つ確率はその人の「努力しだい」。
どれだけ努力を重ねられるかが勝負です。