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あるパチプロの話【Part3】稼ぎ続けなければならない

2012年1月17日

よく行くホールで新台入替がありました。

私は新台入替で何度か騙されてきたのですが、今度こそは回るんではないかと甘い期待を抱き、開店1時間前に店に着きました。私の中でこの店はかなり信頼できる店でした。既に先客が20人程いましたが、新台がそれ以上の台数だったので内心ホっとしました。

 

パチプロは稼ぎ続けなければならない

周りを見渡したら、本当にいろいろな人が並んでいます。
平日で並んでいるということは、 何らかの理由で仕事をしていないのでしょう。
または夜勤明けかもしれないし、平日休みの仕事なのかもしれません。

中高年の男性が多いですが、中には中年の女性もいます。20代の若い人もたくさん並んでいますが、恐らくパチスロ狙いでしょう。

人生はいろいろ

1時間並んでいる間に色々と考えました。パチンコのことではなく、これからの自分についてです。もう40も半ばを過ぎている自分について、何度も何度も自問自答を繰り返してきました。結局は答えが出ず、先延ばしにしている自分がいます。

不景気なのは政治が悪いが、政治が悪いのは国民が悪いからだといいます。国民が三流だから政治家も三流だと。当然、一流の人達は政治家などにはなりたがらない。政治は数の論理なので、一人では何もできないからです。

政治は変えられなくても、自分自身の人生は自分で変えることができる。
いつまでもこんなところに居ていいのだろうか?
もっと他にやることがあるのではないか?
と、そんなことをあれこれと考えます。

私は何のためにパチンコを打っているんだろう

もちろん、今ここで無意味な時間を過ごしているのは新台を打つためです。
私はお金を稼がなければならない、そのために出すであろう新台を打つのです。
そのために並んでいるわけです。
その辺にいる遊びでパチンコをしている連中とはわけが違うと。

人より少しでも条件を良くするのであれば、朝一から打つのが当然です。もちろん単純に大当たりの興奮を味わいたいというのもありますが。

そばを通り過ぎるサラリーマンの痛い視線を感じながら待つこと1時間。ようやく開店です。

並んだかいがあってか、狙っていた新台をGETすることができました。さあ、これから閉店まで出しまくってやるぞと意気込んで、サンドに1万円札を挿入します。

しかし・・・・というか案の定・・・・というか回らない。期待した自分が悪いのか。ボーダープラス5以上を期待していたのに、この台はボーダーか、それを少しだけ上回るレベル。1時間並んでこの有様です。こういう時はもう言葉になりません。

私にできることはただ打ち続けること

しかしせっかくの新台です。朝早く起きて、1時間も電車に揺られ、1時間開店待ちをしたんです。こうなったら引き続き打つしかありません。(この辺は甘いと今更ながら思います)

さあ、戦闘再開です。
サンドへさらに1万円追加・・・・・さすがに2万円つぎ込んだ時点でギブアップです。たった2万円かと思うかもしれませんが、なんだか当たる気がしません。当たるまでとことん突っ込むという戦略もありだと思いますがこの程度の回りではとてもそういう気にはなれません。

はるばる電車で1時間かけ、さらに1時間も並び、そして2万負ける。今の状態は考え得る最悪の状態です。このままでは悔しくて帰れない。なんとかプラスにしたい。そうでないと、今日の苦労とお金がまったくの無駄になってしまう。

冷静な判断ができなくなる

こういう精神状態では冷静な判断ができなくなります。

過去に何度もこの状態から負債を増やしてきました。本物のパチプロなら今日の負けを素直に認めた上で、ここで店を去るべきでしょう。でもこの時の私はとても冷静にはなれませんでした。

ふらふらとパチンコ店内をさまよいます。それはもう自縛霊のごとく。

よくパチンコ屋には幽霊(自縛霊)がいるといいます。パチンコで自滅して、そして自殺などして死んでしまった霊がいると。

成仏できないのでしょう。確かに居てもおかしくない場所だと思います。あのなんともいえない閉鎖された空間。悪臭が充満しているパチンコホールですから。

悔しくてこのまま帰れないので、少しでも取り戻すべく良さそうな台を試し打ちします。
しかし他の台も粘りたいと思うほど回る台はありません。何台目かの後、なんとか回る台を見つけたので、これを打つことにします。ここまで使ったお金は2万8千円。

そして・・・・この台に7千円目投資した後、見事に確変で当たりました。都合3万5千円目でやっと当たりました。本当に”ようやく ”当たってくれました。これが何連荘続いてくれるかで今日の勝ち負けが決まります。

せめて持ち玉で勝負したい。もう現金投資はしたくありません。
さあ、これからが本番です。

<続き> あるパチプロの話【Part4】詐欺まがいのスペックにため息

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